田舎の現実


5年ほど前から田舎で1人暮らしを始めた。
憧れのリゾートの香り
清々しい景色を見ながらの生活
きっとここでなら 自分のペースで心地よく暮らせる・・・
そう思っていた。

引っ越しも一段落した夜
何かが・・・こっちを見ている。
わっ!!とお互い驚いた。
直径5センチ以上あると思われる大きなクモ。
タランチュラ!?がこんなところに・・・?
正体は 毒は無いアシダカグモ。
ゴキブリやハエを食べてくれるから地元の人は殺さないらしい。

夏の夜、外の空気を通したくて網戸にしても
部屋中が虫だらけになる。
どこから来るのか20センチくらいあるムカデやゲジ
玄関を開けっ放しにしておくと蛇が侵入する。
そのたびに大騒ぎ・・・

地元の人は、外食の習慣が無い。
どんな料理も家で作って食べるのが当たり前。
つまり、食べに行く店が無いのだ。
観光客向けにポツポツある程度。
仕方ないので作りたくないときは弁当で済ませる。

目の前にいない人の悪口を平気で言う。
でも目の前に現れると仲良くする。
なんじゃそれ?
こわい・こわい・・・
これはもしかしたら
日本の昔の光景を見ているのかな〜と思う。
昔の光景といえば、動物を殺すのが平気。
畑を荒らすイノシシや鹿、サル、タヌキ・・・
色々な動物を殺すのは 生活のためで当たり前のこと。
これは慣れない・・・。

移住してきた人を『よそもん』と言って
受け入れようとしない。
まずは遠くの隙間からジーっと観察する。
その次に近くに寄ってジーっと観察しながら話しかけてくる。
顔は笑顔だが、裏では何を言いふらしているか分からない。
話の内容が白黒ハッキリしていない。
駆け引きしながら探る・・・スパイだ!
余計なことを言ってしまうと
秒で町中に知れ渡る・・・怖っ

色々あるけど
外へ出ていたり、仕事をしていると
田舎ならではの発見が毎日のようにある。
もちろん楽しいときや感動することも沢山ある。
だけど都心の人が田舎に移住しても
また戻ってしまう理由がよくわかる。

この地が飽きたら
別の田舎に移住してみたい。
都心に近い田舎で これだけ違いがあるのなら
凄い田舎では どんな習慣があるのかな・・・。





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